詩人の吉増剛造が2006年7月からパナソニックのビデオカメラを手に持ち、個人的な映画の試みを開始しました。いつしかそれはgozoCinéと呼ばれるようになり、今までにブラジル、熊野、アメリカ、奄美群島、東北などを経巡った撮影の旅が19本の短編映画として記録されています。そして、2009年2月22日、吉増剛造の古稀の誕生日を奥付として、それらをまとめた『gozoCiné キセキDVD+BOOK』が発売されました。
 「映画芸術」ではDVD+BOOKを上梓したばかりの吉増剛造に、詳しくその話を聞き、そのインタビューの模様は「映画芸術」本誌427号(2009年4月30日発売)に収録されます。異例ではありますが、ここでは雑誌の紙面の都合上、割愛せざるを得なかったインタビューの一部のWEB掲載に踏み切ることにします。本誌のインタビューを先取りして、その熱っぽい語りの雰囲気をお伝えしたいと考えての愚挙と、ご容赦頂ければ幸いです。
(聞き手・構成/金子遊 写真撮影/忠地裕子)