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2011年09月01日

「CALF 夏の短編祭」 
土居伸彰(アニメーション研究・評論)・廣瀬秋馬(プロデューサー)インタビュー

 2010年5月より活動を開始したレーベルCALF。大山慶、和田淳、TOCHKA、水江未来といった近年評価の高まっている短編アニメーション作家、実験映像作家の作品集を国内外に向けて販売しつつ、上映イベントの企画や劇場向けの配給などもおこなっている。
 今週9月3日(土)より一週間にわたって開催される「CALF 夏の短編祭」は「実写も、アニメーションも。」というキャッチコピーのもと、アニメーションのみならず、真利子哲也、瀬田なつき、冨永昌敬、鈴木卓爾、諏訪敦彦といった錚々たる監督の名前が並んでいる。はたしてアニメーションと実写の垣根を越えて集められた、短編作品のみの映画祭をCALFが企画した理由とは。今回プログラムを組まれた、レーベル設立当初より所属するアニメーション評論の土居伸彰氏と、プロデューサーの廣瀬秋馬氏よりお話を伺った。
(取材・写真:岩崎孝正 取材・構成:中山洋孝)

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左から土居氏、廣瀬氏 

・CALFの活動について

――まず一年前に、新レーベルのCALFを設立した経緯をお聞かせください。短編アニメーション作品のDVDを販売しつつ、今回の「夏の短編祭」のような実写作品も交えた上映をおこなう、インディーズレーベルという非常に面白い試みだと思います。

土居 CALFを一緒に立ち上げた作家のひとりである大山慶さんと僕とが、去年の2月くらいだったでしょうか、一緒にご飯を食べてるときに、レーベルを立ち上げたら面白いんじゃないかという話になったんです。大山さんの同世代で面白い短編アニメーションをつくっている作家が増えてきているし、それだったら自分たちでレーベルを作って、日本の短編アニメーション作家のDVDをCALFというパッケージのもとで出すのがいいのではないか、そうすれば国内だけでなく国外にも、いま日本の若手アニメーション作家たちのなかで新しい動きが生まれつつあることをアピールできるんじゃないか、ということになったんです。
 短編アニメーション全般の状況についていえば、いくつかのメーカーが継続的にリリースしていたんですけど、基本的にマーケットが大きくないこともあり、どんどん撤退しているという現状があります。実際にそういう背景があるとなると、ますます自分たちで出さざるを得ない。
 そういう2つの状況にプラスして、DVDをつくること自体はそんなにお金がかからなくなってきている。それに、Facebookだったりツイッターだったりで、おそらく潜在的な客層は掘り起こせるだろうという見通しもあった。自分たちで直接扱えば、作家の方に還元される額もかなり大きくなるのもわかっていたので、本当にいまだからこそできた試みなのかなと考えています。
 短編はあまりお金にならない特殊な業界なので、大きな会社には扱うノウハウがわからないんじゃないかという思いもあります。僕たちなら、どういうところにアピールすればどういう人達が買ってくれるか、手にとるようにわかる。そういったことを考えても、自分たちでやっていくのが一番効果的なんじゃないかと思い至ったわけです。
 日本の短編シーン全体の流れで言うと、2000年代にいろいろな美術大学にアニメーションを学べるところができて、授業で世界のいろいろな短編アニメーションを見て、今までは知らなかったけど、自分もこういったものを作りたい、という人が増えました。でも、そういった人達が共通して抱える悩みが、卒業した後に作りつづけられないということなんです。短編はお金にならないから。そういう若い人達にとって、CALFという存在がひとつのモチベーションになればいいとも考えました。優れた作品に対してある程度の金銭的な還元も行いつつ、短編というものを世の中に広く観てもらえるシステムを作ることによって。

――モデルになった海外のレーベルはありますか?

土居 そもそも僕は北米のインディーズの音楽が凄く好きで。バンド自体がやっているDIYのレーベルの活動に関心を持っていました。日本でももちろん、そういうレーベルがたくさんありますけど。
 アニメーションということでいえば、山村浩二さんが主宰されているAnimationsで企画したアニメーションズ・フェスティバルで紹介した、ドン・ハーツェフェルトというアメリカの作家がいます。彼は短編アニメーションをつくりつつ、作品ができたら自ら全米の映画祭ツアーをやって、DVDやグッズも売る。たぶん世界でも数えるほどしかいない、短編アニメーションをつくるだけで生活できている作家なんですが、彼の活動から受けた刺激はとても大きいと思います。基本的に短編作家って、作品制作だけじゃ食えないんですね。先生をやったり、依頼されたコマーシャルな仕事と並行しないと食えない。そういう状況のなか、自分がつくりたい短編作品をつくることで食えている人がいる。そしてハーツフェルトは間違いなく、インディーズの音楽のビジネスモデルを参考にしている。そういう北米のインディペンデントシーンに影響を受けて、日本でも同じようなことができないかなと思ったわけです。

――DVDに関して、海外の客層も視野に入れて販売する目論みが強いのでしょうか。

土居 アニメーションの映画祭は全世界でおそらく200くらいあるといわれているのですが、映画祭でDVDを置くと、どこの映画祭でもある程度の数は売れていく。だから、世界的な規模で考えれば、ペイできるだろうという計算はあります。マーケット自体が大きくないので、日本だけでなく海外でも売ることを必然的に考えなきゃいけない。いろいろな国にいる少しずつのファン、DVDが欲しいなと思った人達、そういった層に届けられる仕組みがつくれればいいなと。

――去年の8月の終わりに、座・高円寺でCALF in 高円寺という東京での立ち上げイベントに真利子哲也監督・平林勇監督といった実写の短編の作家をゲストに招いています。いろいろな意味でアニメーションと実写とでは状況が異なると思いますが、そもそも実写のかたも組み込もうと思われた経緯は何でしょうか。

土居 最終的に、アニメーションだけではなくて実写も含め短編というもの自体をプロモートしたいという目的があって、それを最初から示したかったんです。和田淳さんと大山さんと真利子君はイメージフォーラム映像研究所の出身で、当時は直接的には交流は無かったみたいですけど、研究所を出た後も、それぞれお互いのことを意識していたようです。真利子君自身も、実写の短編をめぐる状況をどうにかしたいと動いているという話も耳にしていて。平林さんは短編オンリーの映像作家という非常に珍しい立ち位置にいる方で、海外の映画祭を主な活躍の場とされている。CALFの作家たちとかなり近いのではないかと。
 それに、アニメーションだけに限ってしまうと、あまり広がりを持てないんじゃないかという懸念があったんですね。僕ら自身が、アニメーションが大好きでアニメーションだけを観ているというわけではなく、実写の作品が凄く好きだったり、個人的な関わりがあったりだとか、そういう環境にいる。そうなると、アニメーションの人だけと組むというよりも、実写の人達とも組むことが、非常に自然なことに思えたんですね。僕自身、かつてシネフィル的な人間だったこともあって。

――短編アニメーションだけでなく、実写映画のDVDを販売されることは考えていますか?

土居 実写で短編を撮っている方々の作品もリリースしていきたいです。ただ、いまのところ、集まっている人間がアニメーションの人間だけなので、実写の短編のマーケットが見えていないという現実があります。短編アニメーションだと、CALFのように作家単体のDVDだけではなく、コンピレーションが世界的に見ても結構出ていたりするんですが、実写だとなかなかそのモデルケースが見出しづらいので、どういうふうに進めていけばいいんだろうと、ちょっと悩んでいるところですね。

廣瀬 所属している人間がアニメーションに特化しているので、まずはアニメーションのプロモーションをちゃんとできるようにしてから、実写に移るというのが自然なのかなと。もし短編で実写のプロデュースをやりたいというかたがいらっしゃったら、一緒にやることも勿論あるでしょうし、どちらかというとそのほうが現実的かなという気持ちはしています。

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『わからないブタ』(2010年 和田淳)
Bプログラム「ドリームス」にて上映


――CALFのマークや、キャラクターのグッズを出される予定はありますか?

土居 CALFに所属している作家のアニメーション作品って、キャラクターグッズ化しづらいものが多いんですよ(笑)。ただ、和田さんがデザインしているCALFのマークは、――「CALFくん」って呼んでるんですけど――かなり意識的にポップなものにしようとしましたね。ポップさによって、多くの人に届きやすくしたいと。CALFくんについては、トートバックはもう既につくっていますが、たとえばTシャツをつくったり、何かしらグッズ展開をやっていきたいと思っています。

――映画祭でフィルムを貸し出すこともされているんですか。

土居 いままで数回、海外の映画祭でプログラムを組んでくれという依頼をCALF経由で受けていますが、CALFに所属している作家のプログラムを組んでくれという場合もあるし、日本の若手のインディペンデント作家の特集を組んでくれという話もある。フィルムの貸出など、配給そのものを手掛けているわけではないのですが、そういう話があったときには、CALF作家の作品だけではなく、若手の作家も積極的に紹介するようにしています。仲介的な役割だといえるでしょうか。

――今回「夏の短編祭」では広報を担当されている廣瀬さんが、CALFにかかわったきっかけをお聞かせ下さい。

土居 もとから、僕たちが関わっているような短編アニメーションのイベントに良く来てくれていたんです。そして、廣瀬さん自身から、短編アニメーションのプロデューサーになってみたいと。

廣瀬 テレビアニメーションも好きなんですがインディペンデントなアニメーションが好きで、そんな作品に関わる仕事をしたかったんです。でもどこで何をしていいのかまったくわかりませんでした。結局テレビアニメの制作会社に入ったんです。作家性の強いインディペンデントな作品をもっと業界の人に知ってもらえれば、テレビアニメーションにも何かしらの影響を及ぼしたり、逆にテレビアニメーションの流れをインディペンデントの文脈に持ってこれたら面白いんじゃないかという思いが結構あって。でも、なかなかそうは簡単にはいかない気がしてきたんです。制作現場のプロデューサーと、製作委員会のプロデューサーとの違いや、テレビアニメーションの制作システムなんかも、入ってみるとよくわかってくる。そんな中で、あ、僕がやりたいことをこちらからのアプローチで切り開いていくのって難しいなって思ったんです。実際やるんだったら、それこそ監督になるのが一番近道かもしれませんけれど、監督になること自体が難しいですし、それ以上に自分のやりたいことを自由に出来る人なんてほとんどいないと思います。そんな葛藤がある中で、土居さんに出会いました。僕が去年の末に大学でやらせてもらったイベントをきっかけに、「僕は実はプロデューサーをやりたいんです」という話を土居さんにさせていただき、「じゃ一緒にやりませんか」という話になりました。

土居 いままでCALFに関するすべての仕事は、自分たちだけでやってきたんですが、やっぱり、僕は本業が研究者だし、所属している人間は作家たちなので、どうしても不得意な分野が出てくる。本業に支障が出かねないほどの負担があるときもありました。現状の体制だと、今はいいんだけど、5〜6年続けていくと、どこかしらにガタが来てしまう恐れがあった。だから、CALFというものを継続可能にするために、どこかにプロフェッショナルな人を入れる必要を感じていたんです。そこで商業スタジオ出身の廣瀬さんに入ってもらったんですね。
 CALFは最近法人化して、廣瀬さんは社長就任ということになりました。

廣瀬 一番しっくりこないですけどね。

土居 実写とアニメーションの大きな違いに、短篇アニメーションにはプロデューサーがいないということがあると思います。作り手しかいないんです。だからお金を集めてこれる人がなかなかいない。そういった人材を育てるノウハウ自体もない。いま、非常に重要なのが、アニメーションをつくる人以外の、アニメーションに関わる人をもう少し増やしていかなければならないということなんです。そういう意味でも、廣瀬さんが短編のアニメーションや実写作品でプロデューサーとなって、道が拓かれれば、それは短編を取り巻く環境のなかで選択肢が一つ増えるということになりますし、インフラの整備にもつながるだろうと。

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『HAND SOAP』(2008年 大山慶)
Cプログラム「地下奔流」にて上映


・「夏の短編祭」について

――そもそも実写を多く交えての「夏の短編祭」を開催した経緯についてお聞かせ下さい。

土居 そもそもはCALFとしてやる企画ではなかったんですね。ユーロスペースの北条(誠人)さんと大山さんと真利子君の間で、かなり先鋭的な短編作品を集めた上映イベントをやりたいねって話があって。いま大山さんはカナダに留学しているんですが、そういう事情もあってちょっと止まったんですけど、それだったら大山さんも真利子君もいるならCALFとしてやるのが一番いいんじゃないかということになって。CALFとしては、和田さんの作品の興行(和田淳と世界のアニメーション)を、2010年から2011年にかけてイメージフォーラムをはじめ全国五箇所で宣伝・配給というかたちでやらせてもらったんですが、それで映画館で短編の興行をするノウハウがある程度わかってきたという事情もあり、もうちょっと冒険して、本来のCALFの目的である、アニメーションに限らない、実写も交えた、短編の面白さのプロモートの場を設けたいという思惑も重なって、今回の開催にいたりました。

――真利子さん、平林さん以外の方々の実写短編セレクションの基準はなんでしょうか?

土居 CALFのそれぞれの面々が活動を続けていくなかで、実写作品もいろいろと観る機会があったんです。直接的・間接的につながりができたりだとか。
 実写の方々との一番強いつながりは、鈴木卓爾さんの『私は猫ストーカー』(09)と『ゲゲゲの女房』(10)で、大山さんと和田さんがアニメーション制作を担当したことです。鈴木卓爾さん自体も短編で「ワンピース」という面白い試みを昔から継続して続けています。
 そんなふうに、インディペンデントの実写のシーンとのつながりが少しずつできてきたのですが、インディペンデントの実写映画はファン層であったりコミュニティをしっかりと持っていると思うんですけど、アニメーションとの交流がほとんど無いなあっていうのもあって。今回、「実写も、アニメーションも。」というキャッチコピーをつけたんですけども、アニメーションが好きな人に実写を見てもらいたいし、逆に、実写が好きな人にアニメーションを見てもらいたい、そういう気持ちが実は一番強いと思います。
 ただ、今回上映させてもらう実写作品は、アニメーションの側から眺められた実写という感じもしています。短編アニメーションをつくる人が好きな実写作家って、なんとなく傾向があって、デイヴィット・リンチや、フェリーニ、キューブリック、タルコフスキーとか、完璧主義者というか、ヴィジュアル的にスタイリッシュなものを撮る人が多くあがるんですね。そういった面で見ると、今回選んだ実写の作家さんたちは、かなりヴィジュアル的にしっかりしていて、本人の美学が強く感じられるものが多いのではないかと思います。

――アニメの客層と実写の客層を交えるというのも目標のひとつなのでしょうか。

土居 そうですね。でも折衷的なイベントだと思われてしまわないかという不安もあります。

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『ワンピース「失恋沼」』(2010 鈴木卓爾)
Dプログラム「男たちの戦い」にて上映


――先ほどからお話をお聞きしていますと、土居さんには「短編」という、ジャンル自体へのこだわりがあるように思えます。

土居 それは非常にあります。僕自身は大学院に入ってから本格的に短編アニメーションを見始めたのですけど、いろいろな映画祭や上映イベントに行くようになって、短編って凄く面白いのに、でもうまく語られていないし、きちんと見られていないし、上映される機会があっても、ただ一回ポンと上映されただけで消えてしまうというか、消費が後に残らないというか……。短編は非常にお金にならない分野なんで、いまの社会で注目を浴びるようになるのは難しいんですけど、それでも、それぞれの作家さんたちが個人的な必然性から生み出した作品には、見るべきものがたくさんあると思うんですね。「短編」というもの自体の不遇さを何とかしたいというのが、研究している立場としても、強く感じています。どうでもいい分野だと思われてしまうこともよくあるので。

――上映プログラムごとに、A「人間の郊外」・B「ドリームス」・C「地下奔流」・D「男たちの戦い」と分かれています。これにはどういう意味がひとつひとつあるのでしょうか。

土居 短編の場合、どういうふうに作品を見せるのかは結構な重要なポイントになると思うんですね。アニメーションズ・フェスティバルの場合でいえば、山村浩二さんと僕とで上映作品の選定をしたのですが、上映順については僕が担当しました。そのときは、非常にゆるやかにテーマを設定した上で、並び順にこだわりました。それぞれの作品の良さを活かしたまま、この並び順で見ると、お互いが化学反応を起こすだろうとか、また違った側面が見えてくるんじゃないか、とかそういうことを考えました。今回もそれは同じです。プログラミングや並び順を決める作業って、かなり批評的な行為だと思っているんですが、評論をやっている人間として関わらせてもらってるわけなので、そこらへんは少しわがままを許していただこうと。
 オタワ国際アニメーションフェスティバルにはクリス・ロビンソンという名物ディレクターがいるんですけど、彼は完全に上映順で遊ぶんですね。たとえば、コンペティション上映で、主人公が子どもの作品からスタートして、だんだん大人を扱う作品になって、最後に死後の世界をテーマにしたものが置かれたりだとか。作家本人が意図していないようなものが生まれる。並び順で見方が変わるというのは凄く面白いと思いました。かなり暴力的なことだとも思うんですが、なんにせよ並べなきゃいけないわけですから、ロビンソンみたいに極端にはやらないですけど、良い意味で遊びたい、いい加減にやりたいというのが凄くありますね。

――このようなプログラムを組みタイトルをつける過程で、作家の出自も年齢も異なりますが、近年の傾向と呼べるようなものを感じられたのでしょうか。

土居 まず前提として、作品の選択や、もしくは作品の並び順に僕自身の好み・偏りが入っている気がします。基本的に、ショートショート的というか、人間ドラマ的なものは意図的に排したんですね。「短編」という形式だからこそ持ちうるような、凝縮感というかスケール感というか、短編という形式を通してかなりスケールの大きい世界を描こうとしているんじゃないかと僕に感じさせてくれる作品ばかりを中心に選んだところはあります。
 でも結果的には、全体のプログラムを見てもらうと、現在の傾向というのがおぼろげながら掴んでいただけるのではないかと思っています。諏訪さんなど巨匠のかたもいますけど、基本的には、いまの若い人たちの目線で、いまを語っている作品を入れたいというのがあったんですね。それが具体的に何なのかは僕もよくわからないんですけど。僕自身がいま2011年に生きている実感というものをうまく形にしてくれつつ、作品自体に作家の個性があって、そしてスケール感もある。自信をもってそう言えるような作品をチョイスする作業をやった感じですね。
 今回のイベントをやるうえでモデルケースとしてどうしても忘れずに言っておきたいのは、牧野貴さんが一昨年からやってる[+](プラス)という上映会ですね。実験映画を対象に、牧野さんが自分が良いと思った作品を選んできて、きっちり見せる。自らのディレクションのもとに愛情をこめて作品を見せるという活動に非常に感銘を受けたということがあります。自分の責任のもとに、自分が好きだと思える作品を上映する活動をやっていいんだという啓示をいただけたというか。CALFの設立にあたっても、自分でやるんだという牧野さんの活動は非常に影響が大きいと思います。

――フィルムでの上映にもこだわりを感じさせます。

土居 今回のイベントでは、35mmフィルムで上映できる作品はフィルムで上映したいというこだわりと、あと、意図的にネットでも見れる作品を入れたということがあります。映画館のきちんとした環境できちんとした素材で上映されたとき、同じ作品でも、確実に異なるものを受け取れるだろうと。短編をただ鑑賞するのではなく、「体験」してもらいたいという考えがありました。今回、会場がユーロスペースという音響的に非常に優れた映画館であるということもあり、出来る限りのことはしたいなと。牧野さんの『In Your Star』(11)や真利子くんの『NINIFUNI』(11)などは、作家の方に立ち会ってもらったうえで、音や映像の調整をしました。

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『AND AND』(2011 水江未来)
Dプログラム「男たちの戦い」にて上映


――このプログラムに新作はありますか?

土居 8日に特別上映される『663114』(11 平林勇)と9日に上映される『MODERN No.2』(11 水江未来)が新作になります。両作品とも今年のヴェネチア国際映画祭のオリゾンティ部門に入選しており、ヴェネチアでのプレミア上映のすぐあとに、日本でやらせてもらうということになります。

――実写の作家の多くが製作だけでなく上映の面で苦労されています。今回短編のみの映画祭を企画する上で、資金面での問題がありましたら、よろしければお聞かせ下さい。

土居 短編の上映でネックになるのは作品数が多いということです。「和田淳と世界のアニメーション」についていえば、プログラムの半分は和田さんの作品で埋まっていたので問題なかったんですが、今回はほぼ1監督1作品という形式でやらせてもらっているので、なかなか大変です。上映料はある程度お支払いしたいというのがある一方で、一週間限定の一日一回上映という限られた興行なので、これ自体でペイしようと考えると、相当お客さんが入ってくれないと、なかなか厳しいですね。

廣瀬 お金になるっていうよりは、短編映画を普及することの一貫としてやっています。これで食ってこうということではなく、次に繋がるような関係をつくったり、赤字でもう次は無理という流れにならないようしたいんです。

土居 でもこの企画・パッケージング自体はできればもっといろんなところでやりたいなっていうのはあって、上映機会が増えれば、金銭的な負担自体も減ってくると思うので、ぜひとも今回お客さんにたくさん来ていただいて、他の場所でも、という希望はあります。

――アマチュアとしてではなく、映画館での興行としてやっていくのが面白いと思います。

土居 DVD制作についてもそうなんですが、アマチュアとしてはやりたくないというのがあったんですね。ある程度責任をもってやっていきたい。お金のことは一番にではないけど、ある程度ちゃんと考えたい。あと単発のものにはしたくない。CALFというレーベルを通じて、短編についてのある種の歴史をちゃんとつむいでいけるようなものにしたい。ひとつの主体として上映活動だったりDVDだったりを続けることで、短編の見取り図を見えやすくすることがしたい。だから、きちんとやりたい。映画館でやるというのもそういう意識があってこそです。
 今回のユーロスペースさんや「和田淳と世界のアニメーション」のイメージフォーラムさん、CALFではないですがアニメーションズ・フェスティバルではバウスシアターさんにもご協力いただきましたし、映画館側の人たちも凄くサポートしてくれているので、新しいシーンを作りましょうと協力し合うかたちはできつつあると思います。

――今回、実写の作家のかたと接して、空気の違いとか感じますか?

土居 意外と無いですね。イメージフォーラムの映像研究所もそうですけど、藝大大学院の映像研究科だったり、実写の人と短編アニメーションの人って出自が意外と同じようなところだったりするんですよね。作品や本人は知らないけど、何となく凄い人がいるっていうのは聞いたことがあるっていう感じの、間接的な交流はあったりする。
 いまインディペンデントの映画の人たちも厳しい状況がかなり続いていると思うんですが、真利子君が雑誌でのインタビューでCALFのことに触れてくれていたりだとか、上映のお願いをした際に、「CALFのイベントで上映していただいて凄くありがたいです」と仰っていただいたり、CALF自体をひとつの新しい動きとして認知していただいていると実感できることが多かったです。

――作品を広める上での困難さにぶつかっているという点で違わないということですよね。

土居 ただ、実写で短編を撮り続ける人ってそんなにいないんですね。一本撮った後に、それをきっかけに長編を撮るというような。平林勇さんは本当にそのなかでは特殊で貴重な方です。孤軍奮闘していると言ってもいい。真利子君もどんどん短編を撮っていきたいというようなことは言っているんですけど、そういう人たちは非常に稀で。幸運なことに短編アニメーションはいろんな国でもつくられていて、それなりの客層、ファン層がいるってことがわかっていて、そこに届ければいいってことがあるんですけど、実写の場合だとそこら辺難しい感じがするんですよ。

――短編アニメーションを撮られている方が長編を撮る欲望はあるのでしょうか。

土居 基本的にあんまりいないんじゃないでしょうか。短編アニメーション作家の人たちは全部一人でやりたいという人たちが多いので、長編を作るとなると何年かかるんだよっていう感じで。9月に公開される黒坂圭太さんの『MIDORI-KO/緑子』(10)なんか、10年以上かけてようやく55分という世界ですから。長編になるとかかるお金も変わってくるので、短編作家は自分のお金で作っている場合が多いですし、現実的な問題として難しい。アニメーションではインディペンデントと商業がはっきりと分かれているという事情もあります。それに比べると、実写の人たちは商業の長編に行きやすいと思うんですよ。今回『あとのまつり』(09)を出品していただく瀬田なつきさんも『嘘つきみーくんと壊れたまーちゃん』(10)を撮られてますし。
 これは商業スタジオ出身の廣瀬さんが詳しいと思うので、僕からも聞きたいんですが、美大やこういった短編から出てきた監督が、アニメーションで商業長編を撮る可能性はあると思いますか?

廣瀬 ゼロではないと思います。どう商業ベースに乗った企画として持ち込むか次第ではないでしょうか。ですが、名前だけでお金を出してもらえて、それで好きに作れる人なんて一握り、そもそも今はそんな監督はいないかもしれません。
 そしてそれぞれの制作スタジオには色がありますので、作品を作るとなると当然そのスタジオの色になります。普通はテレビシリーズで、ある程度経験を積んで実力と人気を獲得した人がやっと劇場にいける。
 それに興行長編をつくるとなると、スポンサーがつくわけですから、全部1人で好きにやる、ということは難しいかもしれません。

土居 実写以上に、商業シーンとインディペンデントシーンの文脈が全然違うんですよね。

廣瀬 当然ですけどお金にすることが大切ですので、必然的に短編とは違う文脈、流れの中で作品が生まれてくることになるのかなと。

土居 海外を見てみると、個人の作家で長編をつくる人はぽつぽつとは出てきています。ただ、そういうときには、非常にミニマルな方法論が採用されがちです。たとえば、アニメーションズ・フェスティバルで紹介した作品に、フィル・ムロイの『ザ・クリスティーズ』(06)というものがありました。全部コンピューターボイスを使って、登場人物は全部横向きのシルエットで喋ってるだけの作品です。かなり実験性の強い形式を用いています。ほかには、フラッシュを使ったものだったりとか。個人でできる長編の在り方を編み出していくということですね。ただ、やはりインディペンデントなので、それほど大きなポピュラリティを得られるものではない。

――やはり製作過程での実写作品とアニメーションの違いは非常に大きいのではないでしょうか。

土居 とても素朴で単純な違いとして、CALFが扱っているような短編アニメーションと実写とでは、関わっている人数や役割の数が全然違いますよね。ついこの前、今年の仙台短篇映画祭のオムニバスの、鈴木卓爾さんの作品になぜか出演することになったんですが(笑)、そこで実写の現場を初めて体験してみて、衣装、照明、撮影、録音の専門家の方々が野球部の合宿みたいに集まって作っていて、「これはアニメーションと全然違うわ」というのがあって。短編アニメーションだと俳優もいませんよね。アニメーションだと、メイキング見ても、作家が一人で作画しているところが延々と写っているだけ(笑)。音楽で辛うじて他の方と関わったり。アニメーションは嫌だっていう人のなかに、人と人とがぶつかったときに生まれる集団創造の創造力が欠けていることをあげる人が多いのを知っています。作家の世界がピュアに追求されてしまうことの息苦しさであったり、貧しさであったり。そういった大きな違いはある。  
 でも、「CALF夏の短編祭」では、そういう違いを超えて、短編という存在を推していきたいんです。アニメーションもあり、実写もあり、実験映像もありというかたちで。牧野さんの作品は今回お客さんが一番反応に困るかもしれないという不安が少しあります。物語もないし、そもそもスクリーンに何が映っているのかも判別できない。しかし一方で、作品がある一定以上の水準にあれば、物語が無かろうが、どういう形式を持っていようが、届くだろうという楽観もあるんですね。実写だろうが、アニメーションだろうが、実験映像だろうが、これだけクオリティが高ければ、これだけの剛速球を投げていれば、感じ入るものはあるんじゃないかと信じられるものだけを選んでプログラムを組みました。それに加えて、プログラムの分け方とタイトルから判断していただけると思うのですが、それぞれのプログラムに同じような空気感を持ったものを選ぶことで、アニメーションと実写のギャップに、一方で驚きつつ、一方で連続性をもってスッと見てもらえると嬉しいとも思いました。

――今回入れたかったけどプログラムにうまく組み込めなかった作品はありますか?

土居 たくさんあります。本当は一日1プログラムずつの計7プログラムやろうと思ったんです。作家さんの年齢層ももっと幅広くして、国籍も問わないかたちを考えていました。一回それで組んでみたりもしました。基本的には、僕がプログラム案を作って、それをCALFのみんなに見てもらったり、あとは真利子君に実写側からのアドバイザーとして意見をもらったりしたのですが、7プログラムあると、一体何なのかよくわからなくなっちゃったんですね。イベント全体として、何がしたいのかわからないと。それだったらしっかり色をつけたほうがいいんじゃないかということで、基本的には若手の人たちの作品に絞り、さらに、ポップなものとして受け取れる強度をもったものを選びました。次回この上映が続けていけるのであれば、また別の視点も入れていけたらいいなと思っています。インディペンデント映画でいったら今年は「映画太郎」も始まったりして、先ほどの牧野さんの上映会の話も含め、いろんな分野でそれぞれの筋を通した上映会が開かれはじめているので、CALFとして何が一番必然性があるのかということを考えつつ、将来的には世代を幅広く、海外の作品もうまくミックスして、もっと壁をぶち破っていけるかたちで提供していけたらいいなと思っています。  
 海外の短編アニメーションに関しては、基本的にはアニメーションズ・フェスティバルのほうでやっていこうとは思っているんですけど、それとはまた違った切り口で紹介したい作品もあるということもあり、秋頃からCALFの定例イベントもはじめたいとも思っています。いろいろな国の若手にフォーカスをあてた、トークと上映を混ぜたイベントです。短編を見るリテラシー自体を、CALFの活動を通じて築き上げていきたいという気持ちは常にあります。

――アニメーション作家だと海外のアーティストの影響を受けた人達の方が多いんじゃないかと思います。

土居 大学で短編アニメーションをつくりはじめる人って、それ以前からアニメーションが好きだった人ももちろんいるんですけど、海外の短編を授業などで見て、こんな世界があったんだと知って作りはじめるケースも多い。CALFに所属している作家たちも、海外の作家の影響をすごく色濃く受けているんですよね。だから、海外の気の合う作家たちの作品を輸入して紹介するのは、必然性のある作業だと思っています。

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『ホリデイ』(2011年 ひらのりょう)
Aプログラム「人間の郊外」にて上映


・今後の活動について

――今回『ホリデイ』(11)が上映されるひらのりょうさんについてネットで検索すると、「READY FOR?」というサイトで、DVD製作のための資金を募っています。

廣瀬 そうなんですよね。意外とすんなり集まっていた印象でした。僕たちも利用しようかという気持ちもあるんです。

土居 日本ではソーシャル・ファンディング自体があまりメジャーなものではありませんが、それでも成果は挙げることができている。ひらのさん自身についていえば、今の日本の若い人たちに広く訴えかける可能性のある作品をつくっていて、人気になりつつある。映像については、たとえばYouTubeがあるわけだし、わざわざお金を払ってまで観ないんじゃないかという懸念があったわけですけど、千円、二千円であれば、たくさんの人が出してくれる。DVD販売についてもそうですけど、勇気が湧いてきます。
 この前ポーランドの映画祭に参加してきたのですが、現地のフィルム・インスティテュートが、かなりしっかりしたディレクションで、実写やアニメーションの歴史的な作品のコンピレーションのDVDを出しはじめていて、さらには、若手も含めて、制作支援も行っている。そういった組織があると、作品に多様性が出てくるし、外からも、その国のシーンが見えやすくなるんです。そうすると、映画祭で特集が組まれたりだとか、そういうことが起こりやすくなる。日本はそういう面では非常に弱いですよね。お金にならない領域をサポート、プロモートしていくこと自体が、考え方としてあまりない。そういうような状況を考えると、助成が実験的なものに限られているアメリカの事例が参考になるし、ソーシャル・ファンディングも今後非常に有効な選択肢になるのではないかと。ただ、日本においても状況は少しずつ変わりつつあって……

廣瀬 文化庁のメディア芸術祭の今年から始まった支援を、大山慶が受けるんです。

土居 過去に授賞した人を対象に、新作の制作支援をするという助成に通ったんですね。授賞後の支援については皆がずっと要望していたんですけど、それが今年度から始まったわけです。文化庁の映画制作支援も少しずつフレキシブルになってきて、個人作家でも応募できないことはない状況になっている。海外との共同制作もやりやすくなったんですよ。大山さんの新作については、ソーシャル・ファンディングも使おうと思っているので、日本の短編シーンにとって、新しい形でつくられた作品ということになるんじゃないでしょうか。

廣瀬 今後は、海外との合作も含めて考えないといけないなと。

土居 今度の9月に、山村浩二さんの新作『マイブリッジの糸』(11)が公開されるんですが、カナダの国営スタジオのNFBと、日本のポリゴン・ピクチュアズ、NHKの国際共同制作なんです。短編アニメーションって、日本では全然違いますけど、国際共同制作が非常に多いんです。特に規模の大きいものに関しては。NFBは、ノーマン・マクラレンがアニメーション部門の基礎を築いた、歴史ある由緒正しきスタジオなんですが、現在では、海外のスタジオと組んで、才能ある作家につくらせる国際共同制作がかなり盛んです。今後CALFでもそういった形でつくりたい。そういうことをしないと、逆に法人化した意味がない。

廣瀬 法人化した目的が上映やDVDだけでなく、作る土壌もちゃんとつくっていこうということでしたので、そこの活動も進めていかないとなと。今回大山さんが助成に通ったのは、すごく大きな、一つのきっかけになると思います。

土居 基本的に、短編作家は今まで自分のお金で全部つくっていたんですね。そこには長所もあるのですが、やはり限界もある。今までは「つくった後」のことを考えていたわけですが、「つくる前」のことについても、ちゃんとケアしていきたい。  
 個人だとなかなかやりにくいことについて、選択肢を広げるために法人格を持つのが非常に大事になってきたんです。

――これまで販売されたDVDは「トーチカ作品集2001〜2010」「和田淳作品集2002-2010」、「水江未来作品集2003-2010」など、その作家の10年単位をまとめたものが多いです。

土居 今まで出したDVDって7〜8年のスパンでつくられたものを一本にしているんで「次はいつ出せるんだよ」ということに当然なってくる(笑)。一作品出来るのにかかる時間を考えると、なかなかアップデートがしにくい。本当はシングルDVDも出したいんですが、DVD-Rじゃなくて、きちんとマスターをつくっているので、作品数がいくつだろうと、費用は変わらないんですよね。そうなると、値段を下げざるをえないシングルだと、ペイするのが難しい。
 そこにはCALF自体が抱えている問題も関わってくる。今までCALFは、情報さえ届けば興味を持ってもらえるだろうという潜在的な客層に対して普及することにはある程度成功したと思っているんですが、その次にはどうすればいいのか。元からファンになってくれるポテンシャルのあった千人に届いたけれども、その千人の外に出るのはどうしたらいいのか。たぶん、ツイッターを通じて宣伝をしている人にも共通の悩みだと思うんですけど、ツイッターをやっていない人にはどうやって届くのか。ツイッター内の言説と、一般の言説の流れって全然違うじゃないですか。

――最後に、「夏の短編祭」で目指す成果をお聞かせ下さい。

土居 まずはお客さんが入ってくれることが一番です。そして、できれば、何かしらのものを持って帰ってもらえればと。アニメーション、実写、実験映画に関わらず、なるたけ広い分野の人たちが来てくれて、できれば自分が好きな分野ではないところで、「おもしろい短編、おもしろい短編作家がいるんだなあ」というのをたくさん発見してくれて、今後交流が起こったら、成功と言えると思います。欲を言えば、作家のみなさんが、この場で自分の作品が上映されたらいいなと思ってくれるイベントになれたら、さらにうれしいですね。

廣瀬 本当にその通りですね。あまり今まで短編に触れて無かった人が、たまたま来てくれて、それで短編を好きになってくれることがもしあるとしたら、それは最高に嬉しいですし、やったかいがあったと思えます。何より今後の活動の励みになる。贅沢な話ですが、観ていただけたらなにかしらのレスポンスが欲しいです。つまんなかったらつまんないでいいので、もらえたらうれしいですね。

土居 それによって動員自体が増えたり、盛り上がったりもしますし。去年の「和田淳と世界のアニメーション」の興行でも、日が経つごとに、お客さんの数がどんどん増えていきました。アニメーションズ・フェスティバルでも、去年の9月の最初の公開のときには、評判がきっかけになって、入場をお断りするくらいにお客さんに来ていただけました。短編はある程度お客さんが入るんだということは証明できたと思うのですが、今回失敗してしまうと、将来的な芽も摘んでしまうことになってしまう。
 今後のことを考えると、自分たちもメディアを持たないといけないと思っています。山村浩二さんは、僕らが出てくるずっと前から、海外のアニメーション映画祭に一人で行って、良い作品を発見し、自ら発信していくということを孤独になさっていました。Animationsを結成して、ウェブで情報発信をしていたのも、そういう理由があってのことだったわけですが。ただ、Animationsどうしても本業ではないので、発信の作業自体はどうしても不定期にならざるをえない。だから、専門のスタッフに入ってもらって、国内に限らず海外の情報も伝える、WEBメディアを立ち上げる準備もしています。今までも、いろいろなメディアで短編をめぐる情報が掲載されてはいますが、非常に怪しい記述が多かったりする。
 短編を扱っているかぎり、メインストリームになることはないんです。でも、ひとつのオルタナティブとしては、守り続けないといけない。小さな必然性によって生まれる短編というものを、守っていきたいんです。



【CALF 夏の短編祭】

9月3日〜9日 連日21:00〜(予告編なし)
会場:ユーロスペース

WEB:
http://calf.jp/sffs2011
Twitter:
http://twitter.com/#!/calf_jp

《上映プログラム》

Aプログラム-人間の郊外  
9月3日(土)真利子哲也監督のトークあり
9月7日(水)

Bプログラム-ドリームス  
9月4日(日)瀬田なつき監督×和田淳監督トークあり
9月8日(木)『663114』(11 平林勇)の特別上映あり

Cプログラム-地下奔流   
9月5日(月)
9月9日(金)※9日のみ『MODERN No.2』の特別上映あり

Dプログラム-男たちの戦い 
9月6日(火)

《チケット情報》
一回券/一般:1500円 学生:1300円
四回券/一般・学生:4000円 ※限定50枚 ユーロスペースで先行販売


※CALFに所属する和田淳監督・TOCHKA・水江未来監督作品のDVDはこちらにてお買い求めいただけます。
CALF ONLINE SHOP


posted by 映芸編集部 at 12:04 | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする