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2012年05月23日

『先生を流産させる会』
内藤瑛亮(監督)インタビュー

 おびただしい量の牛乳と血のりにまみれた女子高生たちのダンスが忘れがたい、『牛乳王子』(08)の内藤瑛亮監督。待望の初劇場公開・長編作品は、2009年に実在に起きた事件を元にした『先生を流産させる会』であった。学園生活という舞台や「性」への意識など世界観は通じているものの、ほとんど役者経験のない女子中学生たちの顔つきや、人物間のドラマを緊張感をもって見せきる演出に驚かされる。内藤監督は既にこの後も仙台短篇映画祭の311企画『明日』の短篇『廃棄少女』(11)、『お兄ちゃんに近づくな、ブスども!』(12 MOOSIC LAB2012の一篇)などを発表し、精力的な活動を続けている。本作を作るまでの経緯、込めたテーマなど話を聞いた。
(取材・構成:中山洋孝 構成協力:山城敏矢)

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posted by 映芸編集部 at 16:00 | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月18日

『僕は人を殺しました』
坂井田俊(監督)インタビュー

 なぜ、なんのためにこんな目に遭わされなければならないのか。男(川瀬陽太)は突然、暴力の洗礼を浴び、肉体の苦痛と屈辱の末に次第に人間性を失い、ついには理不尽にも殺人を強要される……。直截なタイトルから受ける印象そのままに、いっさいの説明や背景を描かずに、殺意と恐怖と苦痛と絶望だけがそくそくと伝わってくる禍々しい映画『僕は人を殺しました』を撮った坂井田俊監督の創作の源に迫ってみた。
(敬称略 取材:磯田勉・中山洋孝 構成:磯田勉)

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posted by 映芸編集部 at 17:19 | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年05月06日

『Elements of Noise Arc』
柴田剛、日野繭子、斉藤洋平インタビュー

 インディペンデントをメインに活動する映画監督の数は増えてきたが、その中でも柴田剛は一作ごとに他の映画監督とは一線を画す発想のスケールの大きさでもって、「映画」という概念に揺さぶりをかけようと企んでいる。そんな柴田剛が新たなプロジェクト「Elements of Noise Arc」に参加、そのワールドプレミア公演が5月12日に開催される。出演は日野繭子(元C.C.C.C./元Mne-mic)・JUNKO(非常階段)・大西蘭子(元Mne-mic)の3名の女性パフォーマー/ノイズ音楽家たちのユニット「DFH-M3」と、真空管アンプ/音響装置作家の小松進、映像作家Rokapenis(斉藤洋平)、そして柴田剛。何とこのライブで柴田剛は複数台のブリキ製おもちゃ映写機による玩具映画の手回し映写をおこなうという。はたして「Elements of Noise Arc」とは一体どのようなプロジェクトなのか? 出演者の一人であり企画者でもある日野繭子、斉藤洋平とともに語っていただいた。
(敬称略 取材・構成:中山洋孝 撮影:高橋哲也)

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左から日野繭子、斉藤洋平、柴田剛
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posted by 映芸編集部 at 11:45 | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月20日

細谷隆広インタビュー
川向こうの映画館で(前篇)

 いまや伝説の名画座と言われる、自由ヶ丘推理劇場、大井武蔵野館、中野武蔵野ホールなどで支配人を務め、一部の映画ファンからタコ支配人の愛称で親しまれた細谷隆広氏。彼がそれらの映画館で組んだプログラムはシネマヴェーラ渋谷や銀座シネパトスなど現在の名画座の先駆けとも言えるものであった。その活動は旧作の上映だけに留まらず、自主映画やピンク映画を積極的にバックアップし、イベントを開催するなど広範にわたり、現在の映画界に少なくない影響を与えた。その細谷氏が昨年、長年務めたアルゴ・ピクチャーズを退社し独立することになったので、それを機に三十年以上にわたる映画屋人生を振返っていただくことにした。幼少期からの映画体験や支配人時代の思い出、映倫事件や『靖国』騒動のときの裏話など、その濃密な人生を存分に語っていただいた。前篇、後篇に分けてお送りする。
(聞き手:磯田勉、稲川方人 取材・構成:春日洋一郎、伊藤宗之)

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細谷隆広氏、元中野武蔵野ホール前で
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posted by 映芸編集部 at 14:49 | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする

2012年02月15日

『生きてるものはいないのか』
石井岳龍(監督)インタビュー

 『五条霊戦記 GOJOE』(00)以来、じつに12年ぶりとなる石井岳龍(聰亙改め)監督の長編が公開される。現在、監督が教鞭を取る神戸芸術工科大学を本拠とし、スタッフ・キャストに学生をまじえ撮り上げた本作。原作は、劇団「五反田団」を主宰する劇作家・演出家であり、近年は「夏の水の半魚人」で三島由紀夫賞を受賞するなど、小説家としても存在感を増す前田司郎の同名戯曲である。
 「この作品は『かつてない』『誰も見たことのない映画』であることは間違いないが、『これだよ! これこそ映画だよ!』と思えてしまう」。かつて石井監督の助監督をつとめた緒方明監督が本誌438号に記しているとおり、本作は原作の忠実な映像化に見えて、映画にしか実現できない世界をスクリーンの中に屹立させている。映像と音楽、観念と身体、生と死──これらの相克が物語の理解を超えて迫りくる感覚。これほど稀有な「映画」体験を享受できる機会をみすみす逃す手はないだろう。
(取材・構成:平澤竹識 構成協力:中山洋孝)

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posted by 映芸編集部 at 13:07 | インタビュー | このブログの読者になる | 更新情報をチェックする