■映画館だより『おいしいコーヒーの真実』
心にもおいしいコーヒーが飲みたい。

カフェブームと言われて久しい。個性的な癒しの空間や新しいライフスタイルが提案され続け、コーヒーは最も身近な飲み物となった。しかし1杯のコーヒーがどういう成り立ちで目の前にあるのかを知る人は少ないのではないだろうか。

『おいしいコーヒーの真実』画像.jpg

続きを読む>>
posted by 映芸編集部 at 2008/05/31 00:33 | レポート

映芸マンスリーVOL12.『一万年、後....。』トーク
沖島勲(監督)×芦澤明子(撮影)×山川宗則(プロデューサー)

 脚本家として、また助監督として往年の若松プロダクションを支えた後、テレビアニメ「まんが日本昔ばなし」のメインライターを務め、約1400本の脚本を担当したという経歴を持つ沖島勲監督。『ニュー・ジャック・アンド・ヴェティ』(69)、『出張』(89)、『したくて、したくて、たまらない、女。』(96)、『YYK論争 永遠の“誤解”』(99)という作品群はいずれも日本の映画史において異彩を放っています。
 4月14日に行われた映芸マンスリーVOL12.では昨年公開された沖島監督の最新作『一万年、後....。』を上映し、監督と撮影の芦澤明子さん、プロデューサーの山川宗則さんを迎えてトークショーを行いました。電波の乱れで一万年後の世界にタイムスリップした男と、一万年後の世界に暮らす兄妹との交流をワンシチュエーションで描く『一万年、後....。』。この一風変わったSF映画はどのように発想されて具現化されていったのでしょうか。異才の頭脳に迫ってみました。

IMG_0109.JPG
左から芦澤明子(撮影)、沖島勲(監督)、山川宗則(プロデューサー)

続きを読む>>
posted by 映芸編集部 at 2008/05/26 00:00 | レポート

■試写室だより『幻影師アイゼンハイム』
時代色豊かな奇術映画とミステリが同居した異色作

 スティーヴン・ミルハウザーの短編小説を映画化し、全米でインディペンデント系としては予想外のロングランヒットを遂げた作品。

 19世紀末のウィーンで、奇術師アイゼンハイム(エドワード・ノートン)は超絶的なテクニックによるイリュージョンで観衆の注目を集めていた。

 だが幼い頃の恋人で身分の違うソフィ(ジェシカ・ビール)と不意に再会し、お互い惹かれあっていくも、それに嫉妬したソフィの婚約者・皇太子レオポルド(ルーファス・シーウェル)がアイゼンハイムの奇術を王宮に招いて暴こうとする……。

メイン.jpg
(c)2006 Yari Film Group Releasing, LLC. All Rights Reserved.

続きを読む>>
タグ:大口和久
posted by 映芸編集部 at 2008/05/24 21:00 | レポート

■試写室だより『P2』
暗闇の限定空間で闘う男女は熱演しているが……。

 クリスマスイブにオフィスで残業をしていたアンジェラ(レイチェル・ニコルズ)は仕事を終えて地下2階の駐車場(P2)へ行くが、車のエンジンがかからない。

 車は動かず、アンジェラは地下1階へ行ってタクシーを呼ぶが、タクシーが到着しても出入り口がロックされていて外に出られない。

 結局タクシーは行ってしまい、その後彼女は真っ暗になった地下駐車場に取り残されてしまう。
 
 携帯も電波が届かず、不安にかられるアンジェラだが、突如何者かに背後から麻酔薬を嗅がされ気を失ってしまう……。

P2 メイン s.jpg

続きを読む>>
タグ:大口和久
posted by 映芸編集部 at 2008/05/12 00:00 | レポート

映画芸術最新号発売!!

映画芸術本誌の最新号(423号)が発売されました。
主な内容は以下の通りです。

【巻頭グラビア】西島秀俊+川島小鳥【対談】『休暇』西島秀俊+佐向大『靖国』李纓+鈴木邦男「2008年上半期の日本映画をめぐって」寺脇研+荒井晴彦【インタビュー】『パーク アンド ラブホテル』熊坂出『剥き出しにっぽん』『ばけもの模様』石井裕也【追悼特集】「斎藤良輔が遺したもの」〈インタビュー〉馬場当〈対談〉斎藤良輔+桂千穂〈脚本〉『花の素顔』【論考】新連載「宮台真司の超映画考」/「アメリカ映画のいま」わたなべりんたろう・金子遊/書評/映画評/連載…etc.

映画芸術423.jpg

下記のURLからもお買い求めいただけます。
何卒よろしくお願い致します。
http://www.k5.dion.ne.jp/~eigei/backnumber/top.html
posted by 映芸編集部 at 2008/04/30 01:00 | レポート

■映画館だより『ランジェ公爵夫人』
不在の力学

 ジャック・リヴェット監督の最新作『ランジェ公爵夫人』は、映画ファンとバルザックファンを兼任する者たちを、長らく待ちわびた恋人に出会えたような気分に浸らせてくれるのではないだろうか。ようやく、バルザックの文学世界が、確かなる映画的感性のもと過不足なくスクリーンに投影されたのだ。

langeaisメイン.jpg
(c) 2006 Pierre Grise Productions - Arte France Cinema - Cinemaundici

続きを読む>>
タグ:深田晃司
posted by 映芸編集部 at 2008/04/11 00:08 | レポート

■ 映画館だより『どこに行くの?』
直球勝負の大いなる賭け

 「それぞれの愛の形、それが異性であれ同性であれ物であれ、愛してしまえばそこからラブストーリーが始まると思うんですよ」は松井良彦監督の言葉。『追悼のざわめき』から22年……松井監督の第四作目となる新作『どこに行くの?』。そこに描かれていたのは、鮮烈な“ラブストーリー”であった。「それぞれの愛の形」は“同性愛”として描かれている。しかし、「愛してしまう」というフックが強烈であればある程、「愛の形」は問題でなくなる。この映画では、登場人物たち彼らの愛するに至った理由は、明確に描かれてはいない。そもそも、愛する者たちに“理由”なんて必要なのだろうか。この映画には愛する理由ではなく、愛する者たちそれぞれの“愛する姿”そのものが描かれている。

 どこ行く1.jpg



続きを読む>>
posted by 映芸編集部 at 2008/04/09 00:00 | レポート

■映画館だより『死化粧師オロスコ』
全ては「作品」と対峙する事から始まる。

「死化粧師オロスコ.jpg

気だるい音楽と共にカメラが街を進む。色褪せた風景。
作品はどこか夢の中のような雰囲気を漂わせて始まる。
しかし、それは一変する。

仕事場に運び込まれる遺体。オロスコは一気に腹を裂く。内蔵を引き出し水で洗う。
臓器を細かく切りホルマリンをよくまぶす。腹に戻すと布を詰めて形を整える。
畳針のような巨大な針と麻ひもで縫い合わせる。口にも布、鼻には綿を詰める。
体を拭く。服を着せる。1人で棺に納める。そして死化粧をする。
威風堂々たる風貌と身のこなし。
手際よく施されるエンバーミングの作業をカメラは克明に記録する。
彼は言う「俺が仕事を撮影させたのは、これが初めてだ。」

続きを読む>>
posted by 映芸編集部 at 2008/03/24 15:44 | レポート

■試写室だより『Girl's BOX ラバーズ☆ハイ』『アクエリアンエイジ 劇場版』『カクトウ便』
春休み! アイドル映画レビューまつり‘08

女性アイドルが何人も出てくる『Girl's BOX ラバーズ☆ハイ』に、若い男の子たちがやはりたくさん出てくる『アクエリアンエイジ 劇場版』。春休みシーズンに劇場公開される二本の邦画を試写で見て、いろいろと刺激を受けた。積極的にいいところを強調して紹介したくなった。
お断りしておくが、だからといってこの二本がマニア受けする傑作! アンテナの尖った人たちが今年のベストテンに選びそうだから要チェック! とか、そういうことでは全く無い。かたやアイドル・ユニット企画のプロモーションのために作られたものだし、こなたトレーディングカードゲームから派生した各種コンテンツの、やはり販促用に作られたもの。「これは単なるアイドル映画ではなく……」という手垢の付いた言い回しが通用しない、二本とも、ほんっとに単なる、アイドル主演の商業映画なのだ。
で、僕はそのシンプルさに、サワヤカといっていいほどの潔さを感じたのです。




続きを読む>>
posted by 映芸編集部 at 2008/03/21 00:00 | レポート

■試写室だより『ノーカントリー』
<世界の外部の闇>を映画は露見させる

1980年代のテキサスで、モス(ジョシュ・ブローリン)はある時多くの死体が散乱する殺人現場に遭遇するが、そこで大量のヘロインと200万ドルの大金をみつける。
ヤバイ金であることを知りつつもモスは金を持ち去るが、彼を異様な、まるで神か悪魔のような存在の殺し屋シュガー(ハビエル・バルデム)が執拗に追跡してくる。
そして事件を捜査していた老いた保安官(トミー・リー・ジョーンズ)も、事件とこの2人を追うことになる。
 
まずこの映画の原作である、コーマック・マッカーシーの「血と暴力の国」が素晴らしい。

ノーカントリー2.JPG
(c)2007 Paramount Vantage, A PARAMOUNT PICTURES company. All Rights Reserved.




続きを読む>>
タグ:大口和久
posted by 映芸編集部 at 2008/03/19 00:00 | レポート