『胡同の理髪師』は〈人間の生活の営みの基本〉を見せつけられる映画です。
この映画に登場する主人公は、役者ではなく、本当に93歳で理髪師をしているチン・クイさん本人なのです。
この老理髪師が早起きして三輪自転車で常連客を回り、出張して理髪師の仕事をする姿や、TVばかり見ているお客の寝たきりの老人などに優しく接しながら髪を刈る描写、または仲間とマージャンをして過ごし、胡同の古い民家が取り壊されていく再開発の波の中で静かに生きている姿などがシンプルかつ淡々と素描されています 。
しかしそうした描写の端々に、チン・クイさんの人柄と人間としての居住まいの正しさ、その細やかな人情味などが誇張されることなく自然と滲み出ています。
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posted by 映芸編集部 at 2008/02/15 00:00
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