■試写室だより『カンフー無敵』
どこか懐かしの日活無国籍風味、なれど……

 イップ・ウィンキン監督の『カンフー無敵』は、香港映画の新星、ヴァネス・ウーというアイドル的なスターを主役にした、『少林サッカー』『カンフーハッスル』に連なる香港活劇、という触れ込みのカンフー映画です。

 時代設定は1940年代の上海。
 ヴァネスは自分と同じように生まれつき超人的なバカ力を持った、まだ会ったこともない父を探し歩き、抗争相継ぐ街を訪れてそこで暴れ回りますが、街を牛耳るボス一派に対抗しているある奇妙な料理店の一群と知り合い、次第にさらにその抗争に巻き込まれていく……というのが主な筋立てです。

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posted by 映芸編集部 at 2007/10/15 17:16 | レポート

■試写室だより『レター 〜僕を忘れないで〜』
妙に淡々とした韓流経由のタイ版お涙映画    

 この映画は不思議なムードを持った映画です。
 簡単に言ってしまえば、韓国でヒットしたいわゆる韓流の<泣ける映画>のタイ映画におけるリメイク作品でしょう。
 
 それをTVの女性ディレクターが監督している……。
 とくれば、日本ではもはやお馴染みの、昨今では邦画バブルのメインストリームを闊歩するようにすらなってきた、TV屋さんの泣ける映画のタイ版、ということにも端的にはなるでしょう。

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タグ:大口和久
posted by 映芸編集部 at 2007/10/15 16:47 | レポート

■DVDだより『電脳コイル』
畳み掛けるアイデアの連続による面白さと、奇妙にリアルな<怖さ>

 NHKのアニメシリーズとして今年の5月からスタートした「電脳コイル」のDVDが発売されました。
 監督はスタジオジブリの劇場作品の原画参加や『新世紀エヴァンゲリオン』」の原画、設定、脚本などを担当してきた磯光雄。これが連続アニメ初監督作品なのですが、最初から実に飛ばしまくってます。
 始まりから、すでに何とも畳み掛けるようなアイデアの連続の面白さにニヤリとさせられると同時に、あっという間にこのアニメ世界に見る者を引き込んでしまうような魅惑に満ちております。
 これは大人にも子供にも楽しめるシリーズだと思います。

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posted by 映芸編集部 at 2007/10/07 11:50 | レポート

試写室だより『エディット・ピアフ〜愛の讃歌〜』
嫌われ歌姫の一生、或いは女の花道

(1)タイトルについて
 まず思ったのは、映画の配給・宣伝を仕事にする人たちは大変だなあ、ということだ。
 本作の原題は「バラ色の人生」。20世紀の大歌手ピアフの、光よりも影の濃かった劇的な生涯を映画にする上で、極めて申し分ないタイトルだ。全く、「いつみても波瀾万丈」や「中居正広のキンスマ」に本人をゲストに招いたら、2週連続OAでも紹介エピソードの整理に苦労するんじゃないかと思われるほどなのである。劇的というと聞こえはいいが、悲惨なほどの人生方向音痴、と言ったほうが正しい。そこのところを代表曲のタイトルに集約させているのが絶妙。愛と尊敬に一匙の皮肉を垂らして、「バラ色の人生」というわけだ。

 ところが、邦題を『エディット・ピアフ バラ色の人生』にしてみると、不思議なほどアイロニーが消えてしまう。なんだか楽しそうだ。コメディと思われたら元も子もない。大体、日本でピアフといったら、一番ポピュラーなのは(越路吹雪のだけど)「愛の讃歌」じゃないか。『エディット・ピアフ 愛の讃歌』でいこう。しかし、このタイトルは<「愛の讃歌」誕生秘話>を匂わせる。ピアフのヒストリーをよく知る年配の観客ほど、最愛の男性の事故死から立ち直るために生まれた名曲・名唱の、まさにドラマそのものの逸話を期待するだろう。が、肝心の映画はそこを最重要ポイントには置いていないのである。どうしたものか……。
 関係者に成りきった妄想モードに入ってしまったが、他意は無い。「愛の讃歌」の話は案外あっさりしてるのネ、と不満を覚えるだろう御婦人方に、仏日の評価の差についてあらかじめ理解を求めておきたいのである。え? そういう人は映芸のサイトなんか見ない? あのう、では、本作を見たいという方が近くにいらっしゃったら、口頭でお伝え願えますか……。

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タグ:若木康輔
posted by 映芸編集部 at 2007/09/19 00:00 | レポート

『フローズンライフ』をめぐるひとたち

 映画館で映画を観ていますか?
 先日行った映画館で、後ろの席に座った若い女性二人が映画の本編の上映が始まっているのにも関わらず、普通の会話をしていました。それは良くないだろう、と思って「話すのは止めてもらえる?」と優しく言ってみたところ、素直な若者たちはすぐに話を止めてくれました。他人のマナー違反に我慢してしまう人も多いでしょう。でもそこで喧嘩が起きたって良い。これも人間同士のコミュニケーションです。他人がいること、それが映画館の醍醐味だから。
 この近年で、映画館の数は一気に増えました。そして観客は分散され、一つの映画館に来る人の数は減り、もはや立ち見で映画を観ることもなくなりました。核家族的な現象は、映画の観客にも症状はでていて、もはやお客さんたちが指定席の劇場でチケットを買う時は「近くに他の人がいない席で」という要望が多くなってもいます。そうすれば、周りに気を使うことも少ないからでしょう。また、劇場にある椅子の並びは前の人の頭がかぶらないような見やすいスタジアム形式で、ますます「他人を感じないこと」イコール「心地よい」が方程式になっている映画館、そして世の中。それはちょっぴり寂しいことでもあります。
 でも便利なシネマコンプレックスが増えるこの世の中で、未だ小さいながらも、商業映画から自主映画まで、そこでしか観ることができない作品を取り上げ、上映し続けている映画館が東京にはたくさんあります。そこで上映される映画は、宣伝もあまりされずに人知れず上映されて、人知れずに楽日を迎えていることが多いです。そんな映画たちこそ、応援していきたいと思うのです。
 今回は、9月1日から14日までの2週間、オフシアターのアップリンクファクトリーで上映される『フローズンライフ』(脚本・監督:shin)に注目してみました。『フローズンライフ』は自主映画です。主演俳優・片山享とは親友のような仕事仲間の私。『フローズンライフ』で彼のラブシーンを見ることができる、と聞いたからには、観なくては、魅せてもらわなくては!ということで、取り上げました、この映画。そしてついに、その仲間である片山享……常に限界へ攻める心を忘れない役者である彼にインタビューを敢行しました。
 さて、自主映画と商業映画では大きく違います。ここでは多くを述べませんが、でも基本は変わりません。それはどちらも、総合芸術である、ということです。
 総合芸術である映画。その一つの作品を、何もないところから生み出し、上映して観客の瞳に映して完成させるまでの道のりで、活躍する人々はたくさんいます。その中で、スチールカメラマンという役職があります。宣伝のために、その映画のメッセージを1枚に込めるスチールカメラマン。今回は、そのスチールカメラマンである加藤純子さんにもお話を伺いました。

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posted by 映芸編集部 at 2007/09/11 00:00 | レポート

速報2「韓国インディペンデント映画2007」

印象に残った作品をレポートします。
シアター・イメージフォーラムでの上映は8月31日までとなりますので、この機会をお見逃しなく!

CHIN-GO!(映画中毒)


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posted by 映芸編集部 at 2007/08/29 17:21 | レポート

速報「韓国インディペンデント映画2007」
8月31日まで開催中

作品レポート/Aプログラム
『終わらせよう!』監督:ファン・チョルミン

text by CHIN-GO!(映画中毒)

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posted by 映芸編集部 at 2007/08/28 20:12 | レポート

■試写室だより『恋とスフレと娘とわたし』
マイケル・レーマンらしくないこともないが、しかして……

 正直言いまして実に興味を引かないタイトルです。
 しかしこの映画は主演が近作『恋愛適齢期』がそう悪くもなかったダイアン・キートンであること以上に、監督がマイケル・レーマンであることにちょとだけ期待を抱きました。
 
 かって『ヘザース』や『アップルゲイツ』などで飛ばしていたレーマンも今やロマンチックコメディの名手と言われて久しいわけで、それでこの邦題じゃあ、まあそう期待するな……ってことかなとも思いましたが……。

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タグ:大口和久
posted by 映芸編集部 at 2007/08/26 13:10 | レポート

■試写室だより『長江哀歌』
沈む街で聖者になるのは大変だ

『長江哀歌』の原題は『三峡好人』である…念のため
 2006年ベネチア国際映画祭金獅子賞グランプリを受賞した中国のジャ・ジャンクーの『三峡好人』が、いよいよ『長江哀歌(ちょうこうエレジー)』という邦題で公開される。

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posted by 映芸編集部 at 2007/08/16 20:45 | レポート

■映画館だより『ブラッド』
理性あるモンスターの悲劇

 ヴァンパイアを殺そうとするヴァンパイア。『ブレイド』の女版? と思いきや、それは違う。ルーシー・リューが演じるのは、人間とヴァンパイアのハーフではなくて、元人間のヴァンパイア。

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posted by 映芸編集部 at 2007/08/16 00:00 | レポート